Young Investigator Award (YIA)　

北海道支部：笹　真穂（北海道大学大学院 保健科学研究院）

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氏名：笹　真穂
所属：北海道大学大学院 保健科学研究院
研究内容：肝培養細胞でのCD36を介した酸化HDLの取り込み及び脂質代謝の変化

自己紹介：

2023年北海道大学医学部保健学科検査技術科学専攻卒業
2023年北海道大学大学院保健科学院修士課程入学
2025年北海道大学大学院保健科学院修士課程修了

受賞のコメント・今後の抱負：

このたびは2025年度日本臨床化学会北海道支部YIAにご選出いただき、大変光栄に存じます。学会ならびに選考委員の先生方に心より御礼申し上げます。また、ご指導とご支援を賜りました櫻井俊宏准教授、惠淑萍教授、千葉仁志名誉教授をはじめ、研究室の皆様に深く感謝申し上げます。我々は、酸化HDLの肝細胞への影響に興味を持って取り組んでおり、その成果の一端を発表させていただきました。今回の受賞を励みに、今後も医療の発展に貢献できるよう邁進してまいりますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

東北支部：公文代　將希（東北大学病院 薬剤部）

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氏名：公文代　將希
所属：東北大学病院 薬剤部
研究内容：移植片対宿主病（GVHD）患者における血中ルキソリチニブ測定系の構築と臨床応用

自己紹介：

2017年3月 東北大学薬学部薬学科　卒業
2018年9月～2019年2月 カロリンスカ研究所　研究留学
2019年4月～2021年3月 日本学術振興会　特別研究員（DC2）
2021年3月 東北大学大学院薬学研究科　修了, 博士（薬学）
2021年4月～ 東北大学病院薬剤部　助教

受賞のコメント・今後の抱負：

この度は日本臨床化学会YIAにご選出いただきましたことを誠に光栄に存じます。学会ならびに選考委員会の先生方、本研究をご指導くださいました関係者の皆様に心より御礼申し上げます。本研究では、移植片対宿主病患者を対象に、LC-MS/MSを用いたルキソリチニブおよびポサコナゾールの一斉定量法を構築し、血中濃度と臨床検査値の関連を解析しました。ルキソリチニブ濃度の上昇時に腎機能指標の変動が認められたことから、TDMによる治療管理の重要性を改めて示唆する結果となりました。今回の受賞を励みに、今後も臨床検査および薬物治療の質向上に寄与できるよう、研鑽を積んでまいります。引き続きご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

関東支部：該当者なし

甲信越支部：須貝　景斗（新潟大学医歯学総合病院）

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氏名：須貝　景斗
所属：新潟大学医歯学総合病院
研究内容：インスリン様成長因子1受容体の発現量が膜透過ペプチドによるタンパク質デリバリーに与える影響

自己紹介：

2023年 3月　新潟大学大学院　保健学研究科　(博士前期課程) 修了
2023年 4月　新潟大学医歯学総合病院　輸血・再生・細胞治療センター　入職

受賞のコメント・今後の抱負：

このたびは日本臨床化学会2025年度YIAに選出していただき、大変光栄に存じます。甲信越支部の先生方ならびに学会関係者の皆様、また指導を賜りました奥田准教授に心より感謝申し上げます。我々が開発した膜透過ペプチド、Pas2r12は抗体など高分子タンパクを細胞のサイトゾル内へと導入することができます。その導入に受容体が関与している可能性から、本研究ではPas2r12の特異的受容体の同定を目的として解析を行いました。Pas2r12によるタンパク導入の詳細なメカニズムが明らかとなれば、細胞内を標的とした新たな治療薬・検査技術への応用が期待されます。今後も医療や臨床検査の発展へ貢献できるよう精進してまいりますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

東海・北陸支部：荻谷　健也（浜松医科大学 医学部附属病院）

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氏名：荻谷　健也
所属：浜松医科大学医学部附属病院　検査部
研究内容：中長期変動を加味した生理的変動幅（Long-term Biological Variation : L-BV）の新規設定

自己紹介：

2015年3月　東邦大学理学部生物学科卒業
2015年4月　国際医療福祉大学病院　診療技術部　検査室　入職
2021年3月　浜松医科大学医学部附属病院　検査部　入職

受賞のコメント・今後の抱負：

この度は、2025年度日本臨床化学会YIAという栄誉ある賞を賜り、大変光栄に存じます。選考委員ならびに関係の諸先生方に心より御礼申し上げます。また、研究をご指導いただきました先生方を始め、共同研究者の方々、研究にご協力いただきましたすべての方々に深謝申し上げます。
生理的変動幅は許容誤差限界の指標として使われる機会が多いですが、生体が有する変動幅ゆえ、更に多くの場面で活用できると考えています。L-BVをより有用なツールとするべく研究に取り組んできまして、今回その一端をご報告させて頂きました。これからも一層の研究活動に励んでまいります。今後ともご指導ご鞭撻のほどどうぞよろしくお願い致します。

近畿支部：田伏咲　佑未（大阪大学大学院医学系研究科）

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氏名：田伏咲　佑未
所属：大阪大学大学院医学系研究科
研究内容：FOXP3 遺伝子プロモーター領域のメチル化率が自己免疫性甲状腺疾患の発症・病態に及ぼす影響

自己紹介：

2024年　大阪大学医学部保健学科検査技術科学専攻　卒業
2024年　大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻生体病態情報科学講座　入学

受賞のコメント・今後の抱負：

このたびは日本臨床化学会近畿支部YIAに選出していただき、大変光栄に存じます。学会並びに選考委員会の先生方、本研究に関しご指導ご鞭撻いただきました先生方、研究にご協力いただきましたすべての方々に厚く御礼申し上げます。
本研究では、今年のノーベル賞でも話題となっている制御性T細胞に関わるFoxp3と自己免疫性甲状腺疾患の関連を明らかにしました。今回の受賞を励みに、自己免疫性甲状腺疾患の発症及び予後予測マーカーを確立することを励みに、より一層研究開発を進めていきたいと考えております。今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

中国支部：増田　陽平（岡山大学病院）

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氏名：増田　陽平
所属：岡山大学病院
研究内容：COVID-19 罹患後症状における血中 BNP 測定の有用性の検討

自己紹介：

2017年 獨協医科大学卒業、東京北医療センター初期研修
2019年 東京ベイ・浦安市川医療センター 内科専攻医
2022年 東京ベイ・浦安市川医療センター 総合内科/集中治療科フェロー
2024年 岡山大学病院 総合内科・総合診療科 医員
2025年 岡山大学病院 総合内科・総合診療科 助教

受賞のコメント・今後の抱負：

この度はYIAに選出していただき大変光栄に思います。学会並びに選考委員会の先生方、本研究を指導いただいた指導医の先生方にこの場を借りて感謝を申し上げます。Long COVIDはまだ病態が未解明な部分が多いものの、罹患者は世界中で増え続けています。研究面ではバイオマーカー開発は急務のひとつと考えられています。今回の受賞を糧にして引き続きLong COVIDの診療、研究の両方で貢献できるよう精進したいと思います。

四国支部：佐伯　ゆい（愛媛⼤学大学院 医学系研究科）

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氏名：佐伯　ゆい
所属：愛媛⼤学大学院 医学系研究科
研究内容：免疫複合体転移酵素免疫検出（ICT-EIA）法を用いた高感度抗 GAD 抗体およびA-2 抗体同時測定による１型糖尿病の診断精度の向上

自己紹介：

2021年3月　愛媛大学医学部医学科卒業 2021年4月　愛媛大学医学部附属病院　初期臨床研修医 2023年4月　愛媛大学医学部附属病院　糖尿病内科・臨床検査医学2024年4月　愛媛大学大学院医学系研究科博士課程入学

受賞のコメント・今後の抱負：

このたびはこのような賞を頂き、大変光栄に存じます。日頃よりご指導くださっている先生方、そして共同研究者の皆様に心より感謝申し上げます。今回の研究では、１型糖尿病のより確かな診断につながる測定法の検討に取り組みました。本受賞は、今後の研究をさらに発展させる励みとなりました。これからも臨床に役立つ成果を着実に積み重ねていけるよう、真摯に取り組んでまいります。引き続きご指導のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。

九州支部：西田　碧（九州大学大学院 医学研究院）

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氏名：西田　碧
所属：九州大学大学院 医学研究院
研究内容：次世代シーケンサーを用いた先天性凝固制御因子欠乏症の遺伝子解析

自己紹介：

2024年3月 純真学園大学 保健医療学部 検査科学科 卒業
2024年4月 九州大学大学院 医学系学府 医科学専攻 修士課程 入学

受賞のコメント・今後の抱負：

このたびは日本臨床化学会YIAにご選出いただき、大変光栄に存じます。九州支部の先生方ならびに学会関係者の皆様に心より御礼申し上げます。また、本研究に際しまして御指導いただきました研究室の皆様に深く感謝申し上げます。プロテインS(PS)欠乏症は、3大血栓性素因の1つであり、特に日本人には血栓性素因としてプロテインS徳島変異が高頻度で認められています。今回、次世代シーケンサー(NGS)の測定系を樹立し、NGS解析により検出されたPS遺伝子変異とPS抗原量、活性、比活性との相関を解析し、徳島変異やその他の変異の血栓症発症リスクを明らかにしました。今回の受賞を励みに、今後も臨床検査の発展に貢献できるよう、研究活動により一層精進してまいります。ご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。